海外

アメリカで獣医師になるには?

2023年4月16日

アメリカで獣医師になるには、以下のステップが必要です!

4年制大学で獣医学の必須科目を履修し、全米共通試験(GRE)を受ける

アメリカで獣医学を学べる大学へ進学するためには?

①日本の高校を卒業し、英語力を高めます。TOEFLやIELTSなどの英語検定試験のスコアが必要です。
②アメリカの理科系の4年制大学に入学します。獣医学の必須科目を履修するためには、生物学や化学などの自然科学系の学科を選択する必要があります。
③大学3年生の時に、全米共通試験(GRE)を受けます。これは獣医大学院に入るための基準となる試験です。
④大学4年生の時に、獣医大学院に願書を提出し、面接を受けます。アメリカには30校ほどの獣医大学院がありますが、競争率は高いです。

全米共通試験(GRE)とは?

全米共通試験(GRE)とは、アメリカ合衆国やカナダの大学院へ進学するのに必要な共通試験です。
試験には、一般知識を問うGeneral Testと、専門知識を問うSubject Testとがあります¹。GREは、大学院で研究をするために必要な英語力、数学力、分析力の3つの能力を測定します。

【General Test】
General Testとは、一般知識を問う試験です²。言葉による推論、定量的推論、批判的思考、分析的なライティングスキルを測定しますGeneral Testは、ビジネスや法律を含む多くの大学院プログラムで受け入れられています。

【Subject Test】
Subject Testとは、専門知識を問う試験です⁴。以下の6つの学科から選択できます。- 生物学・化学- 文学- 数学- 物理学- 心理学Subject Testは、あなたの学科内での知識や技能を測定します¹。Subject Testのスコアは、大学院への入学や奨学金の審査に役立ちます²。

獣医大学院に入学するために、願書を提出し、面接を受ける

獣医大学院に入るには、まず理科系の4年制大学を卒業し、必要な科目を履修しておく必要があります。
また、獣医関係の実務経験や推薦状なども求められます。
獣医大学院は4年間で、基礎科目と臨床実習があります。

獣医大学院の基礎科目と臨床実習とは?

基礎科目では、獣医学の基礎・病態・応用に関する知識を習得するために、解剖学・生理学・生化学・薬理学・遺伝学・免疫学・放射線生物学・微生物学・実験動物学などの講義や実習を履修します。

臨床実習では、実際の診療に参加することで、臨床技能や診断能力・治療能力を身につけます。小動物や大動物(産業動物)の臨床教育に適した施設・設備を利用して、様々な動物と触れ合いながら実践的な学びをします。

アメリカの獣医大学院

アラバマ州立大学
オーバーン大学
カリフォルニア大学デービス校
コロラド州立大学
コーネル大学
フロリダ州立大学
ジョージア大学
アイオワ州立大学
カンザス州立大学
ルイジアナ州立大学
メイン大学
メリーランド大学
ミネソタ大学
ミシシッピ州立大学
ミズーリ大学
ネブラスカ・リンカーン大学
ノースカロライナ州立大学
ノースダコタ州立大学
オハイオ州立大学
オクラホマ州立大学
オレゴン州立大学
ペンシルベニア州立大学
プエルトリコ大学
ロードアイランド大学
サウスカロライナ州立大学
サウスダコタ州立大学
テネシー大学
テキサスA&M大学
バージニア・メリーランド地域獣医カレッジ(バージニア工科大学とメリーランド大学の共同プログラム)
ワシントン州立大学

アメリカの獣医師国家資格試験(NAVLE)を受けて、ライセンスを取得する

獣医師国家資格試験(NAVLE)とは、アメリカやカナダで獣医師として働くために必要な試験です。
NAVLEは、獣医学の基礎知識や臨床技能を問う多肢選択式の試験で、一年に二回(11月~12月と4月)実施されます。
NAVLEに合格するには、AVMA(アメリカ獣医師会)に認可された獣医大学を卒業するか、ECFVG(外国獣医師教育認定プログラム)を修了する必要があります。
また、NAVLEに合格しただけでは不十分で、実際に働く州の獣医師免許試験にも合格しなければなりません。

AVMA(アメリカ獣医師会)とは?

AVMA(アメリカ獣医師会)は、アメリカの獣医師の職能団体で、獣医学教育や専門医制度などの標準化や認証を行っています。
また、動物の安楽死や新型コロナウイルスなどの動物に関する重要な課題についてもガイドラインを作成しています。

ECFVG(外国獣医師教育認定プログラム)?

ECFVG(外国獣医師教育認定プログラム)は、AVMAが運営するプログラムで、アメリカ以外の国で獣医学を学んだ人が、アメリカの獣医師免許を取得するために必要な資格認定証を得ることができます。
ECFVGは米国以外にもカナダ、オーストラリア、ニュージーランドでも認められています。
ECFVGには4つのステップがあり、それぞれに登録料や受験費用がかかります。

アメリカの州の獣医師免許試験とは?

アメリカの州の獣医師免許試験とは、アメリカで獣医師として働くために必要な試験のことです。
アメリカでは、州ごとに獣医師免許が発行されており、そのためにはNAVLE(The North American Veterinary Licensing Examination)という国家試験に合格する必要があります。
日本の獣医大学を卒業した場合は、NAVLEを受ける前に、ECFVG(Education Commission for Foreign Veterinary Graduates)というプログラムを修了する必要があります。
ECFVGは、英語能力や基礎知識、臨床技能などを評価する4つのステップからなります。
アメリカで獣医師として働くには、移民ビザや英語試験のスコアも必要になる場合があります。

移民ビザとは?

移民ビザとは、アメリカ政府が発行する就労許可証のことです。
移民ビザの種類は、仕事の内容や期間によって異なりますが、一般的にはH1BビザやO1ビザなどがあります。
移民ビザを申請するには、まず将来の雇用主や代理人が米国移民局に請願書を提出し、承認を得る必要があります。
その後、ビザ申請者は米国領事館で面接を受け、必要な書類や手数料を提出します。

アメリカで獣医師として働くために必要な英語試験のスコアとは?

英語試験のスコアは、試験の種類や州によって異なりますが、一般的にはTOEFL iBTで80点以上、IELTSで6.5以上が求められます。

専門医になりたい場合は、インターンやレジデントとして大学病院で研修を受ける

アメリカで獣医の専門医になる場合は、インターンとレジデントが必要です。
インターンは、獣医大学を卒業してから1年間、一般的な獣医療を学ぶ研修です。
レジデントは、インターンを終えた後に3年間、専門分野の獣医療を学ぶ研修です。
インターンとレジデントの研修を修了し、専門医試験に合格すると、アメリカで認められる獣医の専門医になることができます。

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