フランスで獣医師になるには、以下のステップが必要です!
目次
フランスの獣医学部に入学する
フランスで獣医学を学べる大学へ進学するためには?
日本人がフランスの獣医学部へ入学するには、DAP Blanche枠という特別な枠を利用する必要があります。
DAP Blanche枠は、フランスの大学に入学するためのフランス語能力試験(TCF DAP)と、獣医学部に入学するための科目別試験(Epreuves Anticipées de Français)を受ける必要があります。
DAP Blanche枠で応募する場合、前年の11月から翌年の1月までに、在日フランス大使館のウェブサイトから申請書をダウンロードし、必要書類とともに提出します。
申請書には、希望する大学と専攻を3つまで記入します。獣医学部は、フランス全土に約10校あります。
申請書の提出後、2月から3月にかけて、希望する大学から受験案内が届きます。受験科目や日程は大学によって異なりますが、一般的にはフランス語と専門科目(数学、物理、化学など)の筆記試験が行われます。
合格発表は4月から5月にかけて行われます。合格した場合は、在日フランス大使館でビザの手続きを行い、9月から10月にかけて入学します。
DAP Blanche枠とは?
DAP Blanche枠とは、フランスの大学学部1年目や医学系教育第一課程1年目に入学するために必要な予備登録手続きのことです。
DAP Blanche枠で応募する場合は、キャンパスフランスというオンラインサービスに登録し、志望校を3校まで選択し、必要書類を提出し、面接を受ける必要があります。
DAP Blanche枠の応募期間は10月から11月で、選考結果は翌年の3月から4月に発表されます。
TCF DAPとは?
TCF DAPとは、フランスの大学学部1年目や建築大学に入学するために必要なフランス語学力試験のことです。
TCF DAPは、フランス国民教育省が認定した総合的なフランス語学力レベルを測るテストで、文章作成の補足試験が含まれます。
TCF DAPは、DELF B2以上の資格を持っていない場合に受ける必要があります。
TCF DAPの受験期間は毎年1月から2月で、受験料は約1万円です。
Epreuves Anticipées de Françaisとは?
Epreuves Anticipées de Françaisとは、フランスの高校生が1年目の終わりに受けるフランス語の試験のことです。
この試験は、翌年に受けるバカロレア(高校卒業資格)の一部としてカウントされます。
この試験には、作文と口頭発表の2つの部分があります。
作文では、文学作品の分析や解釈を行います。
口頭発表では、指定された作品について質疑応答を行います。
フランスの獣医学部とは?
フランスの獣医学部は4年制で、入学には高校卒業資格とフランス語の能力が必要です。
また、日本の獣医師免許と同等の資格を取得するためには、フランスの国家試験に合格する必要があります。
フランスの獣医学部の難易度は?
フランスの獣医学部へ合格する難易度は、非常に高いと言えます。
フランスの獣医学部は、偏差値が高く定員数も少ない「狭き門」であり、下位医学部や歯学部、薬学部と同水準の難関です。
また、フランスの獣医学部は、日本の獣医学部とは異なり、高校卒業後に2年間の予備校(CPGE)を経て受験することが一般的です。
予備校では、生物学や化学などの自然科学だけでなく、哲学や歴史などの人文科学も学びます。
予備校を卒業した後には、国家試験(Concours)に合格しなければなりません。
この試験は、約1万人の受験者のうち、約500人しか合格できないと言われています。
予備校(CPGE)とは?
フランスの予備校(CPGE)とは、グランゼコールと呼ばれるフランスのエリート高等教育機関への入学希望者が高校卒業後に所属する必要のある2〜3年間の特別準備学級です。
グランゼコールは、入学試験が非常に難しく、競争率が高いため、予備校で包括的な知識と専攻分野の専門知識を身につけることが必要です。
予備校は、一般大学のユニヴェルシテとは異なり、入学試験があります。
フランスの獣医学部
フランスの獣医学部がある大学は、以下の4校です。
国立リヨン獣医学校(Ecole Nationale Vétérinaire de Lyon)
国立アルフォール獣医学校(Ecole Nationale Vétérinaire d'Alfort)
国立ナント獣医学校(Ecole Nationale Vétérinaire de Nantes)
国立トゥールーズ獣医学校(Ecole Nationale Vétérinaire de Toulouse)
フランスの国家試験(Concours)とは?
フランスでは、獣医学部を卒業しただけでは獣医師として働くことができません。
獣医師として認められるためには、国家試験(Concours)に合格する必要があります。
国家試験は、獣医学部の卒業年度に行われます。試験内容は、獣医学の基礎知識や臨床技能などを問う筆記試験と口頭試験からなります。
国家試験の合格率は約90%と高いですが、合格者数は毎年決まっており、競争率は約1.1倍です。
合格者は、フランス国内の獣医師会に登録することで、獣医師免許を取得できます。
フランスでの就職について
フランスでの獣医師の就職先は、動物病院や動物保護施設、食品衛生や公衆衛生などの行政機関、研究機関や教育機関などがあります。
フランスで就職するには、フランス語の能力やビザや労働許可などの手続きが必要です。
フランスの就業ビザについて
フランスで就労するには、一般的には就労ビザが必要です。
就労ビザを取得するためには、フランスの雇用主から就労許可を得る必要があります。
就労ビザの種類や要件は、従業員の居住国や滞在期間、職種などによって異なります。