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獣医師として働く人ってどれくらいいるの?

2020年6月2日

こんにちは。編集部のYです!
今回は、獣医師として働いている人の人数や働き方についてご案内します。
まずは最新の獣医師国家試験の結果からどうぞ!


6年生の獣医学部を卒業し、無事に獣医師国家試験に合格した方は、どんな進路を選んでいるのでしょうか?
詳しくみてみましょう。

第71回獣医師国家試験の結果について

毎年、獣医師国家試験の受験者数は、1,200人前後を推移しており、その内約1,000名が合格しています。
合格率は毎年変動があるものの、概ね8割程度といったところです。
毎年2月ごろに実施されますが、2020年は2月18日(火)・19日(水)に、北海道・東京・福岡の試験地で、第71回獣医師国家試験が実施されました

受験者数 合格者数合格率
新卒985人928人94.2%
既卒179人86人48.0%
その他19人9人47.4%
合計1,183人1,023人86.5%

新卒者の合格率は既卒者の約2倍で、合格率は9割を超えています。
受験者数・合格者数・合格率は、毎年概ね同じ結果となっており、新卒者の合格率は例年高いです。

2019年2月に開催された第70回獣医師国家試験に関しては、大学別の合格率が公開されておりますので、是非気になる大学の合格率を確認してみましょう!
なお、2019年度の東京農工大学と岐阜大学の合格率は100%となっています。すごいですね!!

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獣医事に従事する総数は、約3万5,000名!

農林水産省の「獣医師の届出状況(平成30年)」によると、獣医事に従事する総数は35,251名です。
総数の内訳は、犬猫を対象とした個人診療所施設勤務の人数が最も多く教育公務を担当する市町村職員の人数が最も少ない結果となっています。

【国会公務員】   511名
・農林畜産     304名
・公衆衛生     134名
・環境       11名
・その他      62名

【都道府県職】   6,953名
・農林畜産     3,011名
・公衆衛生     3,761名
・教育公務員    41名
・環境       77名
・その他      63名

【市町村職員】   1,952名
・農林畜産     122名
・公衆衛生     1,598名
・教育公務員    2名
・環境       41名
・その他      189名

【民間団体職員】  7,954名
・農業共同組合   304名
・農業共済団体   1,893名
・製菓・飼料等企業 2,637名
・独立行政法人   1,043名
・競馬関係団体   265名
・私立学校職員   696名
・社団・財団法人  842名
・その他      274名

【個人診療所施設】 17,776名
・産業動物     1,854名
・犬猫       15,774名
・その他      142名

【その他】     105名


また、活動する分野で分けると、以下の通りとなります。


産業動物診療       4,335名
公務員(農林水産分野)  3,372名
公務員(公衆衛生分野)  5,493名
公務員(その他)     486名
小動物診療        15,774名
その他分野        5,791名
獣医事に従事しない者   4,459名

近年の傾向として、獣医師の高齢化や若者の農村離れの煽りを受けて公務員や産業動物診療に従事する獣医師が減少傾向にある一方で、近年のペットブームの影響を受けて犬・猫(ペット)の小動物診療に従事する獣医師が大幅に増加しています。


【獣医師が活動する様々な分野について】

産業動物診療分野とは?
家畜や産業動物の診療に従事する仕事です。

公務員分野とは?
農林水産分野:家畜の診療や家畜伝染病の防疫(国内防疫・動物防疫)
公衆衛生分野:食肉検査(食肉の安全の確保)や狂犬病などの予防、食品衛生監視・指導
その他:動物の愛護・管理
などの業務に従事する仕事です。

小動物診療分野とは?
犬・猫などのペットの診療に従事する仕事です。

その他の分野とは?
野生動物の管理や家庭動物・学校飼育動物の飼育指導、大学の教員、動物用・人体用医薬品の開発、海外技術協力などに従事する仕事です。

各大学の就職先を調べてみよう!

近年のペットブームで利用者が急増し、動物病院で働く獣医師(小動物診療分野)が従来より増加傾向にありますが、食品の安全に対する意識の高まりや景気動向の影響を受けて、人間と動物共通の感染症対策や畜産の発展に貢献する地方自治体や検疫所で働く獣医師(地方公務員)も昨今増加傾向にあります。

獣医師の仕事は、社会的貢献度が高く常に需要があるため、獣医師の国家試験資格を持っていれば就職できないということはまずありません。
ただ、獣医師がカバーする仕事範囲は広いので、卒業する大学によって就職先や進学先に関して傾向があり、大学ごとに大きく異なってきます。

就職先や進学先の詳細は、大学のホームページや学校案内(入学案内)で確認できます。
この機会に、卒業後の進路を調べてみましょう!

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