こんにちは。編集部のYです!
獣医師国家試験の受験資格を得られる大学は、全国で17大学しかありません。
そして、全大学の募集定員の合計は、わずが1,070名であり、難関学部の一つであると言えるでしょう。
なぜ、獣医学部は難関学部なのでしょうか?
毎年、大学・短大には約60万人程度が進学者がいる中で、募集定員の少なさは数ある主な学部の中でもトップクラスです。
単純な入学倍率は、約25倍とも言われ、医学部の次に難関学部であり、現役合格の難しい学部の一つでもあります。
最近では、2018年4月、52年ぶりに愛媛県今治市に開校した岡山理科大学(学校法人加計学園)が話題となりましたが、基本的には獣医学部の新設は認可されないといった背景が、募集定員の少なさの原因となっているようです。
今回、獣医学部に合格することがどれくらい難しいかを考えていきましょう。
獣医学部の合格難易度ってどれくらい?
獣医学部の合格難易度は、下位医学部と同等レベルと言われており、難易度の高いと言われている学部のひとつであることは間違いないでしょう。
全17大学の偏差値は、67.5(最高)〜55(最低)であり、計画的な受験勉強なしには合格できない難易度です。
また、国公立大学の場合は、最低でもセンター得点率は79%であり、センター試験で約8割以上正解しないと第一次試験を突破できません。
私立大学の場合は、理数系3科目での試験の場合が多いので、比較的高得点をとりやすく合格しやすいとも言えますが、きちんと大学ごとの傾向に合わせた勉強をする必要があります。
大学別の難易度を知ろう!
全17大学の合格難易度を分類すると、難易度S〜Cに分類することができます。
難易度S:北海道大学・東京大学
難易度A:東京農工大学・大阪府立大学
難易度B:帯広畜産大学・岩手大学・岐阜大学・鳥取大学・山口大学・宮崎大学・鹿児島大学
難易度C:酪農学園大学・日本獣医生命科学大学・麻布大学・北里大学・日本大学・岡山理科大学
難易度S~Aの大学は「研究者」を目指す学生が多く、難易度B〜Cの大学は「獣医師」を目指す学生が多いです。
どの大学に入学しても、充実したカリキュラムと自然豊かで設備に恵まれたキャンパスは用意されているので、自身の将来象と照らし合わせて志望校を選ぶのもいいでしょう。
気になる大学の偏差値を調べてみましょう!
合格難易度トップは、北海道大学!
全17大学の合格難易度トップは、北海道大学獣医学部です。
なんとセンター得点率89%であり、同大学の医学部(センター得点率85%)を超えており、獣医学部の倍率(2019年度)は全入試方法合計で6.2倍であり、医学部の倍率(2019年度)は2.7倍なので、倍率においても獣医学部が医学部を難易度で上回っています。
なぜ、北海道大学は人気があるのでしょうか?
北海道大学の魅力を探ってみましょう!!
①理系学部が充実している総合大学
文系の学部はもちろん、獣医学部の他にも、薬学部や医学部など医療系の学部や水産学部など生物系の学部が設置されています。文理問わず、同じキャンパスで学ぶことができる環境です。
また、キャンパスライフではなく、オールインキャンパスで引越しの必要もなく、JR札幌駅やすすきのといった北海道一の繁華街も徒歩圏内であり、学生生活全般も満喫できることが大きな魅力のひとつでしょう。
②農業王国北海道
日本の畜産業の約5割以上を担っているのが北海道です。
獣医師を目指している方なら、大自然に恵まれた環境で勉強したいと思うのも当然でしょう。
北海道大学自体は、大都市札幌にありますが、北海道は野生動物の宝庫であり、手付かずの自然も思う存分楽しめます。
③帯広畜産大学との連携
北海道大学と帯広畜産大学は、「畜産学部共同獣医学課程」の協定を締結しています。
北海道大学のある都市「札幌」と帯広畜産大学のある都市「帯広」の組み合わせは、「都市型」と「農村型」というお互いの地域の特徴を活かす最高の組み合わせで、充実した6年間を過ごせるでしょう。
などが北海道大学の人気の理由として挙げられるでしょう。
今回は、北海道大学の魅力を探ってみましたが、他の16大学にもそれぞれ特化した魅力がありますので、気になっている大学の魅力を探ってみましょう!!
実際に大学を調べてみよう!
全17大学は、北は北海道〜南は鹿児島まで点在しており、大学ごとに魅力的な特徴や環境があります。
自分なりのポイント(例えば、カリキュラム・アクセス・卒業後の進路など)を決めて、大学を比較してみましょう。
また、大学によっては、オープンキャンパスや入試説明会などいった名称で、実際にキャンパスに出向き大学生活を体験できるイベントも開催されていますので、実際に訪問してみるのもいいでしょう。
まずはこの機会に、大学ごとの情報を調べて、大学選びに役立てましょう!